新型コロナウイルス感染症流行下における遠隔実習を主体とした地域看護診断を主要な目標とする実習の試み

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  • Trial of Remote Practical Training for “Regional Nursing Diagnosis” under the COVID-19 Situation

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抄録

<p>目的:Zoomを活用した遠隔実習を主体とする地域看護診断実習の成果と課題を検討することである.</p><p>方法:保健師教育課程4年生を対象とし,地域看護診断実習終了後,到達目標における学生の自己評価,実施項目に関する学生へのアンケート結果を用いた.データは記述統計で示し,自由記載を質的に分析した.</p><p>結果:地域把握,実習態度の自己評価項目で達成度が高かった.地区踏査,住民インタビュー,保健師との検討会,実習報告会で「できた」「まあまあできた」と回答した割合は9割であった.一方,実習地に出向いた教員がiPadを用いZ大学とZoomで繋いだ住民インタビューでは学生と住民のコミュニケーションに課題が残った.アセスメント,まちづくり・計画立案の自己評価項目で達成度が低かった.</p><p>考察:Zoomを活用した地域看護診断実習の一定の成果は得られたといえる.Zoomによる遠隔実習が適する場面,達成度が低い項目への検討が必要である.</p>

収録刊行物

  • 保健師教育

    保健師教育 7 (1), 71-79, 2023-05-31

    一般社団法人 全国保健師教育機関協議会

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