キリシタン・ローマ字文献のウ段長音の表記について

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  • キリシタン ローマジ ブンケン ノ ウダン チョウオン ノ ヒョウキ ニ ツイテ

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従来、日本の中世キリシタン・ローマ字文献において、ウ段長音はuの上にアセント符号のˇを付すことで示すものと考えられてきた。しかし、実際にはuの上にˇとは形状が逆さである̂を付すことで、長音と対応させた例もわずかに確認され、ウ段長音であることを明示する方法は一つに統一されていない。ではなぜこのような方法がとられたのか。これは、ウ段長音にはオ段長音の開合のような明確な対立が見られないことから、̂を付すことでも単なるuとは異なること、つまり長音であることを明示するマークとなることができたためであろう。

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