広島県公立中学校における技術科専任教員の他校「兼務」の実態

書誌事項

タイトル別名
  • Situation of Full-time Technology Teacher Concurrently Served at Other Public Junior High Schools in Hiroshima Prefecture, Japan
  • ヒロシマケン コウリツ チュウガッコウ ニ オケル ギジュツカ センニン キョウイン ノ タ コウ 「 ケンム 」 ノ ジッタイ

この論文をさがす

抄録

type:text

[要約] 近年,教員不足問題に対する政策として,ある学校の専任教員が他校の教員を兼務して授業する,専任教員の他校「兼務」が推進されている。本研究は,技術科の専任教員の他校「兼務」が特に深刻な地域であるとみられる,広島県の公立中学校に焦点を当てたケーススタディである。本研究では,『広島県教育関係職員録』に記載された公立中学校技術科教員で兼務を発令された教員を対象に,アンケート調査を行った。その結果,広島県では,技術科教員不足問題に対して,再任用教員,臨時免許教員,兼務を発令された教員で対応していた。兼務を発令された教員20名の内訳は,退職後再任用かつ兼務を発令された教員3名,臨時教員1名,専任教員の他校「兼務」教員16名であった。アンケート調査回答者11人のうち,10人は兼務に負担を感じていた。その中でも特に「教材の準備」,「道具や機械の整備」,「施設の整備」に負担を感じていたことが明らかになった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ