西尾実と「国語科」教科書 : 「戦後検定初期」教材における「連続性」の問題を中心に

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  • ニシオ ミノル ト コクゴカ キョウカショ センゴ ケンテイ ショキ キョウザイ ニ オケル レンゾクセイ ノ モンダイ オ チュウシン ニ

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抄録

西尾実の「戦後検定初期」における教材は、戦前から戦後まで継続されており、教材における「言葉づかい」の「連統性」は、西尾における「国語教育観」の「連読性」を証明している。それは、戦時中に求められていた「醇正なる国語」のために、児童に「生きた言葉」を与え「日常生活において常に修練させる」という西尾の「思想的な連続」でもあった。このような「連続性」の問題は、ただ一人の国語教育者の言語体系や思想体系の問題だけではなく、「戦後検定初期」における「国語科」教科書の特徴であり、ひいては、戦後初期日本の国語教育思想の一面を代弁していると思われる。

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