神奈川県で分離されたカンキツかいよう病菌の炭水化物利用能による系統識別

DOI Web Site
  • 冨村 健太
    農研機構果樹茶業研究部門
  • 二村 友彬
    神奈川県農業技術センター足柄地区事務所 現在　神奈川県環境農政局農水産部農業振興課

書誌事項

タイトル別名
  • Classification of citrus bacterial canker pathogens collected in Kanagawa prefecture based on the utilization of five carbohydrates
  • カナガワケン デ ブンリ サレタ カンキツカイヨウビョウキン ノ タンスイカブツ リヨウノウ ニ ヨル ケイトウ シキベツ

この論文をさがす

抄録

<p>神奈川県におけるカンキツかいよう病菌の炭水化物利用能による系統とその分布を明らかにすることを目的に，三浦半島および県西地域のカンキツ園より罹病葉を採集した。分離した細菌のネーブルオレンジにおける病原性 を確認するため，単針付傷接種試験を実施した。さらに，明確に病原性を確認できた 49 菌株について 5 種の炭水化物（マンノース，ラクトース，マンニトール，マルトースおよびマロン酸）の利用能について調査した結果，全体で 10 系統に類別された。県内における本病原細菌の系統は主要 5 系統で優占し，全体の約 8 割を占めていた。各地域における系統の構成に，大きな違いは見られなかった。ウンシュウミカンおよび「湘南ゴールド」から分 離した菌のほとんどがマンニトールを利用できない系統であった。</p>

収録刊行物

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ