(第17回若手奨励賞受賞研究)低温H<sub>2</sub>O氷の光分解と脱離に関する実験的研究

DOI

抄録

水(H2O)は、氷として地球を含む太陽系の天体や星間空間を漂う星間塵に大量に存在するため、その光化学反応は太陽系を含む宇宙の物質進化において大きな役割を担う。氷に真空紫外光を照射すると、H2Oの光分解反応をはじめ、さまざまな二次反応が起きる。その複雑な光反応機構について知るためには、光反応性生物のエネルギー状態(電子・振動・回転・並進エネルギー)を明らかにすることが有効である。本稿では、氷に157 nmレーザーを照射することで光脱離したH2Oを共鳴多光子イオン化法により検出し、得られた回転・並進エネルギーからH2Oの光脱離メカニズムについて考察する。さらに、光脱離したH2Oの核スピン異性体比とその天文学における意義についても議論する。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390015055935103872
  • DOI
    10.50847/collision.15.1_4
  • ISSN
    24361070
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ