臨床症状と血液検査, 画像診断を用いたCOVID-19の診断予測精度の検討

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  • Diagnostic accuracy for COVID-19 using clinical symptoms, laboratory tests, and radiological examinations

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抄録

<p>【目的】臨床症状と血液検査, 画像診断を用いた救急外来を受診する患者における新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の診断予測精度を明らかにする。【方法】対象は2021年2月~2022年5月の期間に千葉大学医学部附属病院の救急外来を受診し, SARS-CoV-2抗原定量検査とRT-qPCRを施行した患者とした。Receiver operating characteristic (ROC) 曲線の曲線下面積 (area under the curve ; AUC) を算出して臨床症状と検査所見を用いたCOVID-19の診断予測精度を前方視的に検討した。【結果】解析対象患者213名のうちCOVID-19陽性患者は8名であり, 全例でSARS-CoV-2抗原定量検査が陽性であった。COVID-19に特徴的な臨床症状数によるAUCは0.679 (95%信頼区間0.470-0.887) であった一方, C-reactive proteinとCOVID-19に特徴的な胸部コンピュータ断層撮影 (CT) 画像所見数を基にしたAUCはそれぞれ0.839 (95%信頼区間0.666-1.000), 0.877 (95%信頼区間 0.721-1.000) であった。【結語】救急外来を受診する患者では, 臨床症状よりも血液検査や画像所見を用いたCOVID-19の診断予測精度のほうが高かった。</p>

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