海外研究生活を経ての日本国内アカデミア職探し

抄録

<p>国内で博士号取得後にポスドクとして海外で研究活動に従事することや,海外で博士号を取得することは,研究を推進していく上で極めて貴重な経験である。そのため,国際委員会企画シンポジウムでは,一昨年は「はじめよう!国際共同研究!」,昨年は「コロナ禍の海外ポスドク探し」と題して,主として若手研究者が海外で研究を展開することを後押しする企画を開催してきた。これらの企画によって「背中を押された」と感じて海外に飛び出していった方もいらっしゃるかもしれない。しかし,「背中を押す」ことに加えて,海外に飛び出すことに伴う不安を解消する形でのサポートも有効と考えられる。そこで,今年度は,「海外からどのように日本国内の就職先を見つけるのだろうか?」「日本に知り合いがいない場合にどうしたらいいのだろう?」「海外からでもできる就職活動や,国内にいないとできない就職活動ってあるのだろうか?」など,海外での研究生活を経た上での日本国内アカデミア就職という,現実的かつ重大な問題を正面から取り上げる。はじめに,4名の話題提供者からご自身の経験を踏まえて帰国前・帰国後の就職活動や,現在のアカデミア職に就いた経緯をお話しいただく。その後,参加者で小グループを編成して,海外研究生活を経ての日本国内のアカデミア就職に関して抱いている疑問や悩みを共有するディスカッションを行う。最後に全体で情報共有を行う。本シンポジウムによって不安が軽減され,少しでも多くの方が海外に飛び出していくことを期待している。</p>

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