能動的注意制御機能とセルフコンパッションがマインドワンダリングに与える影響

抄録

<p>マインドワンダリングとは,現在遂行中の作業や課題から,それと無関係な内的な情報へと注意が移る現象である(Smallwood & Schooler, 2006)。マインドワンダリングは一般的かつ日常的な現象である一方で,様々な心理的問題や精神疾患と関連する診断横断的な現象であることから(Killingsworth & Gilbert, 2010; Smallwood et al., 2009),必要に応じて制御できることが有用であると考えられる。マインドワンダリングの制御法として,これまでマインドフルネストレーニングの有効性が検討されてきた。しかし,その制御メカニズムは十分に明らかでない。マインドフルネスは,大きく分けて注意制御と体験の志向性の2つの要素から構成されている(Bishop et al., 2004)。そこで,講演者はそれぞれと対応する能動的注意制御機能とセルフコンパッションに着目し,マインドワンダリングへ与える影響について検討した。本講演では,一連の研究と今後の展望について報告する。</p>

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