閉経後骨密度に関連する身体的特性

  • 大川 皓平
    山王整形クリニック 運動器リハビリテーションセンター
  • 田中 浩平
    山王整形クリニック 運動器リハビリテーションセンター
  • 鈴木 大夢
    山王整形クリニック 運動器リハビリテーションセンター
  • 富永 琢也
    山王整形クリニック 運動器リハビリテーションセンター
  • 高橋 弦
    山王整形クリニック 運動器ペインクリニック

書誌事項

タイトル別名
  • Relationship between Bone Mineral Density and Physical Characteristics in Postmenopausal women
  • ヘイケイ ゴ コツミツド ニ カンレン スル シンタイテキ トクセイ

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抄録

<p> 【目的】閉経後骨密度に関連する身体的特性を調査し,骨粗鬆症とサルコペニア(フレイル)の関係を考察する。【方法】対象は骨粗鬆症検査を実施した閉経後女性45例(平均年齢72.3±9.4歳)であった。方法は,骨密度(Young Adult Mean:YAM値)と骨吸収マーカー(urinary cross-linked N-telopeptide of type I collagen:uNTX値),年齢,身長,体重,体組成,身体機能,疼痛強度の関係を (1) Spearmanの順位相関係数,(2) 重回帰分析にて調査した。【結果】骨粗鬆症症例は全体の62%,プレサルコペニアは全体の16~31%であり,骨粗鬆症症例におけるプレサルコペニアは21~39%存在した。(1) YAM値と年齢は負の相関を認め,YAM値と身長,体重,体脂肪率,脂肪量,筋量,握力は正の相関を認めた。(2) YAM値に独立して有意に影響を及ぼす変数として年齢,握力が抽出された。【考察】骨粗鬆症とサルコペニア(フレイル)は密接な関係があるが,骨密度と歩行速度は必ずしも関連せず,握力と関連することが示唆された。</p>

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