免疫から見たIBD病態と治療

書誌事項

タイトル別名
  • Pathophysiology and treatment of IBD from an immunological perspective

抄録

<p>IBDは原因不明の慢性炎症性疾患である.遺伝的素因(疾患関連遺伝子)と環境因子が関与する多因子疾患と考えられており,腸管免疫と腸内細菌叢との関係が注目されている.腸管免疫は,腸内細菌叢や食物抗原に対し過剰な免疫応答をおこさないように常に恒常性が保たれている.その恒常性が破綻し,免疫活性化状態が持続するのがIBDと考えられる.病態には炎症性サイトカインなどの多くの分子が関与するが,従来は副腎皮質ステロイドのように免疫全般を抑えるような治療が行われてきた.しかし,抗TNF-α抗体製剤の成功を契機に腸管免疫を標的とした分子標的治療の開発が進んでおり,その内容も抗体製剤から低分子化合物へと移りつつある.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390015333244284928
  • DOI
    10.11405/nisshoshi.120.544
  • ISSN
    13497693
    04466586
  • PubMed
    37423725
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • PubMed
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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