呼吸筋力を向上させるトレーニングプログラムの確立 −高強度負荷に着目して−

書誌事項

タイトル別名
  • Development of Training Program for Improving The Inspiratory Muscle Strength – Based on Difference in Intensity
  • 呼吸筋力を向上させるトレーニングプログラムの確立 : 高強度負荷に着目して
  • コキュウ キンリョク オ コウジョウ サセル トレーニングプログラム ノ カクリツ : コウキョウド フカ ニ チャクモク シテ

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抄録

<p>本研究の主な目的は,吸息筋トレーニング時の吸気抵抗値の違いが6週間後の最大吸気口腔内圧(PImax)へ与える影響を検討することであった.24名の大学男子水泳部員(19±4歳)をコントロール群(n=8),50%負荷のトレーニング群(n=8),75%負荷のトレーニング群(n=8)に分けた.2つのトレーニング群は,PImaxの50%および75%の抵抗をかけた装置を口に咥え,全力で吸引する運動様式をトレーニングに用いた.30回/セッション,2セッション/日,6日/週を6週間実施した.6週間前後に,PImaxと50m自由形泳タイムの測定を行った.PImaxは,全ての群において6週間後に有意に増加し,その増加率は群間に差がなかった.50m自由形泳タイムは,全ての群において6週間後に有意な変化が見られなかった.以上の結果より,吸気抵抗値の違いは,吸息筋トレーニングの効果に影響を及ぼさないこと,PImaxの向上は,競技レベルが高い競泳選手の自由形泳パフォーマンスに影響を与えないことが明らかとなった.</p>

収録刊行物

  • デサントスポーツ科学

    デサントスポーツ科学 41 (0), 109-116, 2020-09-07

    公益財団法人 石本記念デサントスポーツ科学振興財団

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