EGD後に発症した胃蜂窩織炎の1例
書誌事項
- タイトル別名
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- PHLEGMONOUS GASTRITIS AFTER UPPER GASTROINTESTINAL ENDOSCOPY: A CASE REPORT
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抄録
<p>症例は61歳男性.アルコール性肝硬変,食道静脈瘤治療後で定期通院していた.食道静脈瘤治療後の経過観察目的にEGDを受け,観察時のscope接触で胃粘膜損傷を来したが自然止血したため帰宅した.検査後9日目に心窩部痛が出現し,翌日に発熱したため受診した.CTではびまん性の胃壁肥厚を認めた.胃蜂窩織炎を考え,ampicillin sodium/sulbactam sodiumの投与を開始した.入院第5病日のEGDで行った生検培養では血液培養で検出されたStreptococcus-alpha hemolyticが検出された.EGD後に発症する胃蜂窩織炎の頻度は稀と考えられるが,糖尿病,肝硬変や担癌状態など免疫低下状態にある患者においては,本疾患のリスクも想定した対応が必要である.</p>
収録刊行物
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- 日本消化器内視鏡学会雑誌
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日本消化器内視鏡学会雑誌 65 (7), 1218-1224, 2023
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390015354565745152
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- ISSN
- 18845738
- 03871207
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可