1.日光黒子と悪性黒子の鑑別

DOI
  • 澤田 美月
    経堂皮膚科・泌尿器科,東京女子医科大学附属足立医療センター

抄録

<p>日光黒子では,定型的偽ネットワークや,毛包周囲のリング状の色素沈着がみられるが分布の偏りは少ない.一方で悪性黒子の非定型偽ネットワークでは,毛包周囲の色素沈着が非対称的に拡がる傾向があり(非対称色素性毛包開孔),毛包間に濃い褐色の線状色素沈着がみられ,つながって発展すると菱形構造となる.さらに,拡大しながらも自然消退現象が起こるため,病変内に様々な色がみられることが多く,濃褐色,淡褐色,灰色,青灰色が混在する.自然消退現象が起こり始めると,毛包周囲にメラノファージが多数存在し,それに対応するダーモスコピー所見として,環状顆粒状構造がみられる.これが広範囲に拡大すると灰色偽ネットワークを呈する.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390015354565777536
  • DOI
    10.14924/dermatol.133.1829
  • ISSN
    13468146
    0021499X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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