書誌事項
- タイトル別名
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- Humor in Individuals With Autism Spectrum Disorder: A Review
- ジヘイスペクトラムショウシャ ノ ユーモア ニ カンスル ケンキュウ ドウコウ : リカイ ・ タイケン ・ ヒョウシュツ カラ ミタ シエン
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説明
<p>ユーモアは、刺激に対して認知的な処理を行うことで生起する、おもしろいという一過性の愉悦の情動体験である。本研究は、自閉スペクトラム症(以下、ASD)者におけるユーモアに関する研究動向と課題を明らかにすることを目的とした。ASD者はユーモアの理解、 体験、表出において特異性が窺われ、独自のユーモアがある可能性が推察された。ASD者のユーモアの特徴として、他者のユーモアの意図理解の難しさや、典型発達(typically developed)者よりも部分に注目したユーモア体験をしやすいことなどが示された。この背景には、ASD者の「中枢性統合の弱さ」や「心の理論」の障害などが影響していると考えられた。課題として、ユーモアを捉える際の指標の問題、ユーモア体験の促進要因の検討の必要性、ユーモアの理解と体験の関係性を踏まえた検討の必要性、ユーモア表出に関する知見の乏しさが考えられた。これらの課題を解決するとともに、ASD者支援としてのユーモアの有用性について検討することが望まれる。</p>
収録刊行物
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- 特殊教育学研究
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特殊教育学研究 60 (4), 225-244, 2023-02-28
一般社団法人 日本特殊教育学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390015354565933824
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- NII書誌ID
- AN00172513
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- ISSN
- 21865132
- 03873374
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- NDL書誌ID
- 032748394
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可