書誌事項
- タイトル別名
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- Resection of Late Recurrence of Gastric Cancer with Duodenal and Bile Duct Strictures 22 Years after Surgery for Gastric Cancer
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抄録
<p>症例は71歳の男性で,胃癌に対して幽門側胃切除術後22年目に十二指腸狭窄および胆管狭窄を認めた.十二指腸癌または遠位胆管癌の疑いで,膵頭十二指腸切除術を施行した.術中所見では胃十二指腸吻合部周囲に高度の癒着を認めた.膵切離断端の術中迅速病理診断で,膵実質周囲に低分化腺癌の所見を認めた.切除検体の胆管内腔には腫瘍性病変を認めず,壁外からの浸潤による胆管狭窄が認められた.病理組織学的検査では,前回の胃癌と同じ低分化腺癌と診断された.術中迅速病理検査でCY0と診断された腹腔洗浄細胞診は,アルシアンブルー-PAS染色を追加した結果,癌細胞を認めCY1と診断され,術中にサンプリングした小腸間膜結節も低分化腺癌と診断された(P1).以上より,胃癌術後の局所再発,腹膜播種と診断した.今回,最終病理組織学的検査で22年後の胃癌晩期再発と診断された1切除例を経験したため報告する.</p>
収録刊行物
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- 日本消化器外科学会雑誌
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日本消化器外科学会雑誌 56 (7), 377-383, 2023-07-01
一般社団法人 日本消化器外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390015443654989952
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- ISSN
- 13489372
- 03869768
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可