『宇津保物語』の老いたる人 : <琴の物語>における翁・嫗の像を中心に
書誌事項
- タイトル別名
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- ウツホ モノガタリ ノ オイタル ヒト コト ノ モノガタリ ニ オケル オキナ オウナ ノ ゾウ オ チュウシン ニ
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説明
脇役としての異質性をもって登場する翁・嫗は、物語の展開において重要な役割を果している。そのなかで『宇津保物語』における〈琴の物語〉と〈あて宮求婚譚〉には、相反した翁・嫗像が見られる。本稿では、その老人像の相違から、この物語の主題的な特徴を読みとるとともに、過去を語らない〈正頼系の物語〉に対し、物語の終半部で、「末の世」を迎えた俊蔭女や嵯峨院の「末の世」の回想を通して、俊蔭一族の過去が語られる意味を明らかにした。
収録刊行物
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- 名古屋大学国語国文学
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名古屋大学国語国文学 91 17-32, 2002-12-13
名古屋大学国語国文学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390015487571106688
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- NII論文ID
- 40005631105
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- NII書誌ID
- AN00180453
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- HANDLE
- 2237/0002006721
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- NDL書誌ID
- 6408025
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- ISSN
- 04694767
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可