書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of Acute Abscess-forming Appendicitis Treated by Percutaneous Abscess Drainage Therapy in a Patient with a Ventriculoperitoneal Shunt
- ノウシツフクコウ シャント リュウチ カンジャ ノ ノウヨウケイセイセイ チュウスイエン ニ タイシ,ケイヒテキ ドレナージ チリョウ オ センタク シタ 1レイ
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抄録
<p>80歳,女性。脳室腹腔シャントカテーテル(ventriculoperitoneal shunt catheter:以下,VPSC)留置中。4日続く右下腹部痛で受診,膿瘍形成性虫垂炎と診断した。高齢,抗癌化学療法中で手術リスクが高く,盲腸への炎症波及で拡大手術が予想された。膿瘍とVPSC先端は離れており,逆行性中枢神経感染リスクは低いと考えた。待機的虫垂切除を行う方針とし,経皮的膿瘍ドレナージと抗菌薬を開始した。経時的に炎症は改善したが,第4病日に新規膿瘍の出現とVPSCの膿瘍近傍への変位を認めた。逆行性感染リスクが上昇したと判断し緊急手術を行った。虫垂根部から盲腸の炎症は改善を認め,拡大手術は回避可能であり,虫垂切除とVPSC抜去を行った。VPSC留置患者の虫垂炎に対し,経皮的ドレナージを行った報告は本例がはじめてであるが,経過中にVPSCが変位することがあり厳重な管理が望まれる。</p>
収録刊行物
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- 日本腹部救急医学会雑誌
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日本腹部救急医学会雑誌 43 (1), 93-96, 2023-01-31
日本腹部救急医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390015487571650816
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- NII書誌ID
- AN10426469
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- ISSN
- 18824781
- 13402242
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- NDL書誌ID
- 032685310
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可