自然の豊かな林業地域における森林教育の可能性(論文)(特集 森林サービス産業が地域社会にもたらす影響を考える)
書誌事項
- タイトル別名
-
- Possibilities of Forest Education in a Forestry Area Abundantly Blessed with Nature (Academic Article) (Special Feature: Considering the Impact of the Forest-related Service Industry on Local Communities)
- A Case Study of Forest Education Conducted by Nichinan Town, Tottori Prefecture
- 鳥取県日南町の取り組みを事例として
抄録
林業の盛んな地域の自然環境を活かして森林教育の取り組みを行っている鳥取県日野郡日南町の事例をもとに、森林教育の実施体制の分析から、森林サービス産業の一つである森林教育の地域社会への影響について考察した。学校教育の目標や内容には自然体験活動が含まれ、地域連携が推奨されている。日南町では、「創造的過疎」の取り組みとして、豊富な森林資源を活かした林業の6次産業化を図る中で、林業大学校開設と「生涯一貫した森林教育」が構想された。2019年度から、町の農林課と町立小学校が連携し、「総合的な学習の時間」などで宿泊体験や林業体験、森林学習が実施されている。日南町の森林教育は、農林課と林業大学校が主体となり、学校のニーズも反映しながら、地域の人材育成を共通の目標に学校と連携した活動を展開している。森林・林業分野が学校教育と人材育成をつなぐコーディネートの役割を担うことで、森林教育の実施を通じた地域振興の可能性が考えられる。
収録刊行物
-
- 林業経済
-
林業経済 76 (4), 2-21, 2023
一般財団法人 林業経済研究所
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390015487572600064
-
- ISSN
- 21896801
- 03888614
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可