子どもの標準語と関西方言の使用について : 大阪府に住むある一家庭のホームビデオを対象に

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タイトル別名
  • コドモ ノ ヒョウジュンゴ ト カンサイ ホウゲン ノ シヨウ ニ ツイテ オオサカフ ニ スム アル イチカテイ ノ ホーム ビデオ ヲ タイショウ ニ

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研究論文

本稿は、関西方言を話す家族のもとで、大阪府に住む子どもが、成長するにつれてどのように標準語、関西方言を使うようになっていくかを、一家庭のホームビデオを用いて調査し、その結果を、断定辞・確認要求の表現・否定表現・禁止表現・アクセントの点からまとめたものである。対象の子どもへの家族からのインプットは関西方言が多いが、子ども本人はことばを話し始めた時点から標準語の形式の使用量が家族よりも多いという結果が得られた。そして、断定辞では、相手別の使用数を見ると、妹に対して話す時やごっこ遊びをする際には標準語が、父、母、祖母に対して話す時には関西方言が多いというように、相手によってコードを切り替えようとしている傾向があった。アクセントも同様に、相手や場面によって切り替えているように見受けられた。この結果は、インフォーマントが家族以外から耳にする言葉からも強い影響を受けているということを示すものであると言える。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390015653825794432
  • NII書誌ID
    AA11555159
  • DOI
    10.18910/92432
  • HANDLE
    11094/92432
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB

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