書誌事項
- タイトル別名
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- ルイジ スル ホウゲンカン ノ スタイルシフト ノ ブンセキ アル ニシニホンナイ イジュウ ケイケンシャ ヲ レイ ニ
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抄録
研究論文
本論文では、香川県で生育したあと、広島・岡山での居住を経て、現在福岡県に住んでいる50代のインフォーマント1人を対象に、日常生活で行っている母方言・移住先方言・標準語のスタイルシフトを観察し、動機を考察した。具体的には、インフォーマントが友人や親族と電話で会話する音声を録音し、14の言語項目においてインフォーマントと会話相手がどのような言語形式を選択したかを観察し、その動機を考察した。その結果、インフォーマントは基本的に「高松市方言でも福岡市方言でも使用される形式をベースとする西日本広域方言」を基調として用い、スタイルシフトはあまりしないこと、ただし標準語話者に対してシフトしようとする傾向があることが分かった。また、過去に居住していた岡山の人と話す際にわずかに岡山市方言を用いたほか、北海道出身者に対して福岡市方言の特徴的表現をわずかに用いた。シフトした/しようとした項目は分析対象とした14項目中10項目であり、シフトの動機は、アコモデーション・わきまえ・アイデンティティ表出が考えられた。
収録刊行物
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- 阪大社会言語学研究ノート
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阪大社会言語学研究ノート 19 110-133, 2023-02
大阪大学大学院人文学研究科日本学専攻社会言語学研究室
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390015653825920896
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- NII書誌ID
- AA11555159
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- DOI
- 10.18910/92436
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- HANDLE
- 11094/92436
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB