3.シェーグレン症候群up date

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抄録

<p>シェーグレン症候群(SjS)は,自己免疫的機序による外分泌腺の原因不明な慢性炎症性疾患であり,SjSの病変は涙・唾液腺などの外分泌腺のみに留まらず,全身の臓器にも障害を及ぼす.腺外症状は,皮膚症状,関節痛,筋症状,胃液分泌低下による低酸・無酸症,間質性肺炎,膵炎,自己免疫性肝炎,中枢神経症状,末梢神経症状,血液異常といった極めて多岐・多臓器にわたる症状が認められる.早期診断,治療によって臓器障害を未然に防ぐために,SjSに伴う皮膚病変が診断および病勢判断の一つのツールとなることも強調したい.SjSの治療は,これまで対症療法が主体であったが,生物学的製剤の登場により,様々なリウマチ性疾患に続いてSjSに対しても多くの臨床治験が行われている.臨床的視点からSjSの臨床をめぐる進歩について併せて概説する.</p>

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  • CRID
    1390015719770764288
  • DOI
    10.14924/dermatol.133.2153
  • ISSN
    13468146
    0021499X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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