共想法による高齢者談話における修辞機能と設定テーマとの関係

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タイトル別名
  • Relationship between Rhetorical Functions and Setting Themes in Older Adults' Discourse by Coimagination Method

抄録

<p>本研究の目的は、共想法(高齢者の認知的健康のために工夫された会話支援手法)に基づいた談話の、テーマと修辞機能の関係の検討である。修辞機能分析の分類法(修辞ユニット分析(選択体系機能言語学の談話分析手法)を日本語文法の枠組みで修正したもの)によって、分析単位メッセージ(節)の発話機能、述部の時制、主語や主題の組合せから、修辞機能と脱文脈化指数が特定される。共想法では、与えられたテーマに合う写真を持参し、「話題提供」のスピーチと「質疑応答」を行い、セッション終了後に「小作文」を書く。本稿では、パイロットスタディで観察されたテーマと修辞機能の関係が、人数とテーマを増やした今回のデータでも概ね見られることを確認し、「自分の嗜好や習慣」、「将来の行動」、「過去の出来事」、「個人と関係ない内容」で出現しやすい修辞機能がわかり、テーマ設定によって、使われやすい修辞機能が調整される可能性が示唆された。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390015753041416960
  • DOI
    10.11517/jsaislud.98.0_25
  • ISSN
    24364576
    09185682
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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