未就学児を養育中の親のうつ症状に対するコペアレンティングと夫婦の愛情関係の影響

  • 安野 さゆり
    山形大学医学部附属病院
  • 武石 陽子
    東北大学大学院医学系研究科ウィメンズヘルス・周産期看護学分野
  • 中村 康香
    東北大学大学院医学系研究科ウィメンズヘルス・周産期看護学分野
  • 吉田 美香子
    東北大学大学院医学系研究科ウィメンズヘルス・周産期看護学分野
  • 吉沢 豊予子
    東北大学大学院医学系研究科ウィメンズヘルス・周産期看護学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Influence of Marital and Coparenting Relationships on Depressive Symptoms in Parents Raising a Preschool Child

抄録

<p>目的:子どもの成長に伴う負担などが変化する2~4歳児の育児期において,親のうつ症状に2つの夫婦関係(愛情関係とコペアレンティング関係)を含む要因がどのように影響するかを明らかにする.</p><p>方法:本研究は観察研究で,2~4歳児を養育中の男性136名,女性121名と対象とした.従属変数のうつ症状をCenter for Epidemiologic Studies Depression Scale(CES-D),独立変数の夫婦関係を夫婦関係満足度尺度(QMI)とコペアレンティング関係尺度(CRS)で評価し,重回帰分析を行った.</p><p>結果:男性のCES-DにはCRS(β = –.454, p < .001),女性のCES-DにはCRS(β = –.329, p = .002)とQMI(β = –.255, p = .015)が関連した.</p><p>結論:2~4歳の児を養育中の男女に共通して,よりよいコペアレンティング得点は低いうつ症状得点に関連することが明らかになった.</p>

収録刊行物

参考文献 (22)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ