出血性ショックを契機に発見され腹腔鏡下幽門側胃切除術を施行した神経線維腫症1型に合併した胃GISTの1例

  • 土屋 博
    岐阜大学医学部附属病院消化器外科・小児外科
  • 安福 至
    岐阜大学医学部附属病院消化器外科・小児外科
  • 奥村 直樹
    岐阜大学医学部附属病院消化器外科・小児外科
  • 松橋 延壽
    岐阜大学医学部附属病院消化器外科・小児外科
  • 高橋 孝夫
    岐阜大学医学部附属病院消化器外科・小児外科

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Gastric GIST Associated with Neurofibromatosis Type 1 that Presented with Hemorrhagic Shock and was Treated by Laparoscopic Distal Gastrectomy

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抄録

<p>症例は41歳,女性.神経線維症1型(NF1)にて当院整形外科通院中であった.定期受診時に外来でショック状態となり,採血でHb:5.8g/dlと著明な貧血を認めた.消化管出血を疑い上部消化管内視鏡検査を施行したところ,幽門輪から前底部の前壁に出血を伴う潰瘍を認めた.また,潰瘍周囲の粘膜は隆起しており粘膜下腫瘍と考えられた.輸血により全身状態が安定したことから待機的な腹腔鏡手術の方針とし,腫瘍の局在から術後通過障害を避けるため幽門側胃切除術を施行した.免疫組織化学染色にてCD34陽性の紡錘形細胞を認めGISTと診断した.NF1に合併する胃GISTは稀であり出血性ショックを呈していたが全身状態改善後に腹腔鏡下胃切除術が適応できた症例を経験したため文献的考察を踏まえて報告する.</p>

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参考文献 (28)*注記

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