慢性疼痛として診る慢性頭痛

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書誌事項

タイトル別名
  • Chronic Headache Treatment as Chronic Pain

抄録

<p>慢性頭痛は関連する要素が多くなって病態が複雑化しやすいため,心身医学的な観点からの治療が必要な場合が多い.心理社会的因子の関与が大きな慢性頭痛は,その他の慢性疼痛と同じく,予期不安や過覚醒,回避行動などが悪循環を呈している病態ととらえると理解しやすい.治療においては頭痛ダイアリーを用いた行動分析をもとに,認知行動療法を導入するのが有用である.さらに,頭痛体操,自律訓練法,漸進的筋弛緩法などといった運動やリラクセーションを併用するとより効果的である.頭痛では薬物療法も効果が高いが,有効性の評価や使用状況の把握,用量調整に気を配り,不適切な使用や薬剤使用過多による頭痛を引き起こさないように注意が必要である.</p>

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 63 (5), 418-423, 2023

    一般社団法人 日本心身医学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390015830352586624
  • DOI
    10.15064/jjpm.63.5_418
  • ISSN
    21895996
    03850307
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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