2つの極小規模保育所における幼児の基本的な動作の頻度と種類の一考察

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タイトル別名
  • Case Study of the Frequency and the Use Fundamental Movement Skills in Two Young Children in Small-size Nursery School
  • 2ツ ノ キョクショウ キボ ホイクジョ ニ オケル ヨウジ ノ キホンテキ ナ ドウサ ノ ヒンド ト シュルイ ノ イチ コウサツ

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抄録

本研究では,2つの極小規模保育所の5歳児を対象にして,自由遊びの時間に発現する動作の頻度と種類を調査し,極小規模保育所の運動遊びを充実させるための知見を得ることを目的とした。調査は,2つの極小規模保育所に通う5歳児男女1名ずつ,合計4名を対象とした。本研究の結果,『あるく』『たつ』が4名の幼児に共通して多く見られた。一方で,同じ遊びを繰り返して過ごす様子が見られ,一部の動作の頻度が高かったものの種類は少なく,一緒に遊ぶ友達の数が少ないことが要因と考えられた。その中で,対象幼児の女児1名は,一人遊びが多かったものの遊戯場にあるおもちゃや遊具を使いながら体を動かして遊んでおり,動作の頻度が高く種類も多かった。このことから,一人遊びでも多様な動作が発現したり動作を連続させながら遊べたりするような環境を工夫することが,人数の少ない保育所等における運動遊びの質の向上につながることが示唆された。

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