2021年のクサギカメムシの越冬飛来数の予想と結果
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- 渡辺 護
- 国立感染症研究所昆虫医科学部
書誌事項
- タイトル別名
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- Predicted and real numbers of overwintering flights of brown marmorated stink bugs, <i>Halyomorpha halys</i>, in 2021 in Toyama Prefecture
抄録
<p>中部山岳国立公園の立山山麓の「立山風土記の丘」における2003年から2020年のクサギカメムシ飛来数の年変化と気象との相関を解析した.その結果,産卵孵化期の最大風速が弱いこと,梅雨が早くに明けること,幼虫発育期の気温が高く日照時間が長いことなどが,クサギカメムシの飛来数が多い年の特徴であることが示された.2021年の気象は産卵孵化期の最大風速が強かったが,梅雨が早くに明け,幼虫発育期の気温が高く,日照時間が長かったことから,2021年の飛来数は2020年よりも多くなると予測したが,実際には2020年の約半数に減少した.その原因としては産卵孵化期の最大風速が強かったことで,2齢幼虫に脱皮する個体数が少なくなったことが推察された.</p>
収録刊行物
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- ペストロジー
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ペストロジー 37 (2), 57-61, 2022-09-09
日本ペストロジー学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390015952395847808
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- ISSN
- 24321540
- 18803415
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可