ルースパウダー蛍光X線分析法によるCO<sub>2</sub>貯留対象層のコア試料の迅速定量化への適用
書誌事項
- タイトル別名
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- Application to Rapid Quantitative Analysis Using Loose Powder X-Ray Fluorescence Analysis for Sediment Cores from Geological CO<sub>2</sub> Sequestration Site
抄録
<p>ルースパウダー蛍光X線分析(XRF)法によるCO2地中貯留サイトの堆積岩の主成分元素及び微量成分元素,計18成分の迅速定量化を検討した.ルースパウダーの試料調製は簡便であり,粉末試料8.0 gを試料カップに入れ,数回タッピングするのみである.分析は,卓上型の波長分散型XRF装置で行い,定量分析は,検量用の標準物質を必要とせず,マトリックス効果の影響も考慮したファンダメンタルパラメーター法(FP法)を検討した.CO2地中貯留サイトの堆積岩を用いて粒度効果の検討を行った結果,粒径50 μm以下であれば,再現性の良い分析が行えることを確認した.岩石標準物質の定量分析を行ったところ,ルースパウダー法が迅速分析法として十分利用可能なことがわかった.微量元素(8元素)では,半定量法であるSQX分析法と比較してFP法を用いた定量分析結果の方がより正確な値を示した.微量8元素の検出下限を算出した結果,Sで7.8 ppm,Crで3.2 ppm,Niで2.4 ppm,Rbで4.2 ppm,Srで2.9 ppm,Zrで2.7 ppm,Pbで4.9 ppm,Thで7.8 ppmとなり,いずれの元素もppmオーダーの検出下限値を得た.</p>
収録刊行物
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- X線分析の進歩
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X線分析の進歩 46 (0), 227-235, 2015-03-31
公益社団法人 日本分析化学会 X線分析研究懇談会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390015962880109696
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- ISSN
- 27583651
- 09117806
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可