肺転移巣で診断に至った後腹膜平滑筋肉腫の1例

書誌事項

タイトル別名
  • Retroperitoneal leiomyosarcoma with pulmonary metastasis: A case report

この論文をさがす

抄録

<p>症例は52歳,女性.42歳時に左乳癌に対し,術前薬物療法後に乳房温存手術を施行しypT1aN0M0(ypStageIA)であった.術後補助療法としてホルモン療法+抗HER2療法を施行後,経過観察中であった.10年目検査のCTで右肺上葉に10 mm大の小結節が出現し乳癌転移と考え,確定診断のため胸腔鏡補助下に肺部分切除を施行し平滑筋肉腫の診断であった.その後のPET検査で右後腹膜,骨盤上部にSUV max 4.6の腫瘤性病変を認め,後腹膜腫瘍疑いで後腹膜腫瘍・右腎尿管切除術を施行し,肺と同様の病理診断であった.以上より後腹膜平滑筋肉腫原発転移性肺腫瘍の診断となった.本症例より,転移性の孤立性肺結節を疑った際に,想定外の腫瘍からの転移も念頭におくべきである.</p>

収録刊行物

参考文献 (16)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ