Transmanubrial osteomuscular sparing approachにおける術後創部合併症

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  • Postoperative wound complications related to sternum closure after transmanubrial osteomuscular sparing approach

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抄録

<p>Transmanubrial osteomuscular sparing approach(TMA)における術後創部合併症の1例を経験した.症例は48歳男性.右肺尖部肺癌に対し術前導入化学放射線治療後にTMAによる右腕頭静脈合併切除を伴う右上葉切除を施行し,胸骨はワイヤーで固定した.術後の経過は良好で,日常的に肉体労働に従事していた.術後2年9ヵ月にワイヤーの離断が原因と思われる創感染と胸骨骨髄炎を発症し,ワイヤー抜去及び洗浄ドレナージを施行した.破損したワイヤーは2ヵ所で完全に離断していた.TMAでは胸骨の固定が不安定になる可能性があり,特に活発な活動の可能性のある若年者では術後ある程度経過しても,創部合併症を発生しうることを念頭に置く必要がある.</p>

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