75歳以上の胃切除術後患者における術後入院中の摂取エネルギー量低下と長期的な体重減少の関連

  • 田部 大樹
    社会医療法人近森会近森病院臨床栄養部
  • 宮島 功
    社会医療法人近森会近森病院臨床栄養部
  • 塚田 暁
    社会医療法人近森会近森病院消化器外科

書誌事項

タイトル別名
  • Association between decreased dietary intake during hospitalization and long‐term weight loss in elderly postoperative gastric cancer patients

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抄録

<p>【背景】胃切除術後の体重減少は重要な課題であり栄養量の確保が必要であるが, 高齢患者が増加している. そこで75歳以上の胃切除術後患者において術後入院中の摂取エネルギー量と長期的な体重減少の関連を検討した. <br>【方法】胃がんに対して胃切除を行った88名を75歳未満と75歳以上の患者で比較した. その後75歳以上の46名を平均摂取エネルギー量が基礎代謝量の50%以上を確保群, 50%未満を不足群に分け, 術後6カ月の時点までの体重変化率を比較した. <br>【結果】確保群において, 術後3・6カ月の時点の体重変化率が抑えられ, 術後の補助化学療法を施行していた患者が少なかった. 重回帰分析を行ったところ, 術後3カ月の時点の体重変化は (Basal Energy Expenditure : BEE) に対する充足率, 術後6カ月の時点の体重減少は術後補助化学療法の有無がそれぞれの予測因子となった. <br>【結語】75歳以上の胃切除術後患者では基礎代謝量に対する術後入院中の摂取エネルギー量の充足率が術後3カ月の時点での体重変化を予測しうる. </p>

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参考文献 (13)*注記

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