材料特性や地盤特性のばらつきが道路橋の耐力階層化構造の崩壊シナリオに与える影響に関する解析的検討

  • 小林 巧
    土木研究所 構造物メンテナンス研究センター
  • 河原井 耕介
    土木研究所 構造物メンテナンス研究センター
  • 大住 道生
    土木研究所 構造物メンテナンス研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • ANALYTICAL STUDY ON THE EFFECT OF VARIATIONS IN MATERIAL AND GEOTECHNICAL PROPERTIES ON THE COLLAPSE SCENARIOS OF STRENGTH-STRATIFYING STRUCTURE OF ROAD BRIDGES

抄録

<p> 超過作用下で機能が損なわれない又は早期復旧できる道路橋を実現するために崩壊シナリオデザイン設計法が提案されており,それを実現する手段として耐力階層化鉄筋を用いたRC橋脚(以下,耐力階層化橋脚)が検討されている.その一環として,現行基準に基づくRC橋脚や耐力階層化橋脚の材料特性及び地盤特性の値をばらつかせた動的解析(計1,200ケース)を行い,それらがシナリオに及ぼす影響を検討した.その結果,現行のRC橋脚はレベル2地震動に対して9割以上の信頼性で橋脚基部が塑性化する,狙い通りのシナリオになるよう設計されていることを確認した.一方,超過地震動に対して,耐力階層化を考慮しなかった設計では多くが橋脚の限界状態3を超過するが,耐力階層化橋脚では9割以上の信頼性で倒壊を回避するシナリオへと誘導できることが示された.</p>

収録刊行物

参考文献 (2)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ