バーチャルコミッショニング教材の設計と評価

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Design and Evaluation of Virtual Commissioning Materials

抄録

近年,現実区間と仮想空間の融合が急速に進んでおり,仮想空間がもたらす恩恵は極めて大きい。製造現場や建設業,行政など様々な分野でデジタルツインモデルをベースにしたバーチャルコミッショニングによる設計開発が始まっている。これらの開発作業はすべて仮想空間上で行われる。世界ではデジタルツインの導入が進んでいるが,日本ではその導入が遅れているため,このような仮想空間がもたらす時代の変化に応じて活躍できる人材の育成は,工学系教育機関にとって差し迫った重要な課題である。また,そのような人材の育成には,物理空間を無駄なく利用しながら,仮想空間を活用できる教育を受けた人材が最も必要である。デジタルツインやバーチャルコミッショニングの技術を応用し,時間や空間にとらわれない実験・研修用教材を開発することが現実的であるが,そのような教材は未だ存在しない。バーチャルコミッショニング教材は,学生の実験や研修で実際に使用される実験装置の仮想モデルを使用し,遠隔研修環境を構築し,パラダイムシフトに対応できる人材育成の一翼を担う。この教材で構築された環境では,時間や空間の制約がないため,万が一の緊急事態でも学習を継続することが可能である。さらに,平時でも実践的な技術者を育成する教育機関が連携することで,限られた教育施設を最大限に活用できるツールである。本研究では,デジタルツイン環境を体験するための教材の例として自立型4輪駆動車ロボットであるmyAGVと6軸アームロボットであるmyCobotを使った簡易的なデジタルツイン環境の構築を行い、評価を行った。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390016184232656640
  • DOI
    10.12792/iiae2023.020
  • ISSN
    2424211X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ