新型コロナウイルス(COVID-19)影響下の生命保険会社を中心とする機関投資家行動の実証分析

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タイトル別名
  • An Empirical Investigation of Institutional Investors and the Impact of COVID-19 on Stock Markets

抄録

<p>新型コロナウイルス(COVID-19)の感染の拡大は、金融市場に深刻な影響を与えたといわれている。本研究は「市場の株価」に注目し、証券市場の株価がどのように反応したかについて分析を深める。また、「市場の反応に対して、生命保険会社を始めとする機関投資家のプレゼンスが高まる企業では反応がどのように異なるのか?」について実証研究を行った。イベント・スタディーの手法を用いて、2020年1月にWHO(世界保健機関)の宣言に注目して市場に与えた効果について検証した。その結果、WHOのアナウンスメント効果は、有意の「負」の効果があり、その効果は、パンデミック宣言後30営業日の期間持続する。次に、WHOの宣言による「負」のアナウンスメント効果は、機関投資家の持ち分が大きいほど、小さくなる。一方で、外国人投資家の持分は、WHOの宣言による市場の「負」の効果とは大きく関係していないことが明らかになった。これらの結果は、生命保険会社を始めとする機関投資家のモニタリング行動が、パンデミック期などの企業の危機時には、重要な役割を果たしていることを示唆している。</p>

収録刊行物

  • 生命保険論集

    生命保険論集 2022 (220), 243-268, 2022-09-20

    公益財団法人 生命保険文化センター

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390016184233842432
  • DOI
    10.51107/jilijournal.2022.220_243
  • ISSN
    24368628
    13467190
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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