既存港湾施設の構造形式(櫛形鋼管矢板式護岸)を有効活用した経済的なジャケット式桟橋の設計

  • 片野 直樹
    国土交通省 関東地方整備局 港湾空港部
  • 山本 康太
    元 国土交通省 関東地方整備局 東京港湾事務所 現 東京都 港湾局
  • 團村 肇
    株式会社エコー 事業本部 構造系事業部 調査設計部

書誌事項

タイトル別名
  • THE DESIGN OF AN ECONOMICAL JACKET TYPE PIER EFFECTIVELY UTILIZING THE STRUCTURAL TYPE OF AN EXISTING PORT FACILITY (COMB-TYPE STEEL PIPE PILE REVETMENT)

抄録

<p> 港湾の施設の技術上の基準・同解説では,2007年の改定1)において性能設計に関する考え方が示された.その後,2018年の改定2)において既存施設の改良設計の考え方が明確化され,既存ストックの有効活用の促進についての考え方が示された.今般,東京港中央防波堤外側地区において,長短の鋼管矢板で構成される既設護岸(長杭を有する二重鋼管矢板構造)の前面に新設のジャケット式桟橋3)を設計するにあたり,護岸部分において,新たに長杭の効果を評価し性能規定4)の設定を試みた.その結果,レベル2地震時に長杭が抵抗力を発揮し,新設桟橋杭に発生する応力の低減効果を確認した.本論文は,性能設計の枠組みの中で既存港湾施設の構造形式を有効活用し,経済的な設計を実施したものである.</p>

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