巨石を連行した波浪による護岸被害の再現実験

書誌事項

タイトル別名
  • HYDRAULIC MODEL TESTS ON SEAWALL DAMAGES DUE TO WAVE ACTION WITH BOULDERS

抄録

<p> 急勾配海底条件下のK港の護岸において,波浪に連行された巨石の衝突による護岸壁の陥没と,越波によって打ち上げられた巨石が護岸背後に落下することによる舗装の損壊被害が発生した.本研究では,こうした被害の要因となった波浪による巨石の連行特性を明らかにするため,縮尺1/50の不規則波を用いた水理模型実験を実施した.巨石を模した球体の直径と比重を変化させて,換算沖波波高と打ち上げ高さの関係を求めた.球体の打ち上げ高さは,越波水塊の打ち上げ高と相関があることから,両者の比と換算沖波波高の関係を示した.波浪により転動した球体の衝突力について波別解析を行い,その不規則代表値と換算沖波波高の関係を求めた.さらに被災時の波浪条件に対して,球体衝突力から衝突エネルギーを求めて陥没量を計算した.その結果,被災時の波浪に対する陥没量の計算値は,現地で発生した陥没量にほぼ一致することを確認した.</p>

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