急勾配海底条件に対する越波防止柵の必要高さと作用波圧に関する検討

書誌事項

タイトル別名
  • NECESSARY HIGHT AND WAVE FORCE ON WAVE SPLASH BARRIER FOR COASTAL ROAD ON STEEP FORESHORE CONDITIONS

抄録

<p> 太平洋に面した海岸道路において,台風に伴う高波により通行車両の被害が発生した.当該区間は海底勾配が1/7の急峻な地形であるため,路面上へ顕著な越波が生じた.本研究では,現地の海底地形と護岸を縮尺1/50で再現した水理模型実験を行い,越波状況を明らかにするとともに,越波防止柵の必要高さと作用波圧について検討した.車両被害は満潮時に高潮による水位上昇が加わり発生し,越波流量は2×10-2m3/s/mと推定された.こうした越波に対して通行車両の安全を確保するためには越波防止柵の高さを6.6mとする必要がある.越波防止柵の支柱部に働く波圧については,最下部の波圧および作用高さを,最高波高Hmaxの関数として定式化するともに,消波ブロックの拡幅効果を明らかにした.さらに提案した算定式は1/30勾配における作用波圧にも適用できることを示した.</p>

収録刊行物

参考文献 (5)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ