胸部大動脈瘤,大動脈解離に対してIsolated Left Vertebral Artery再建併用ステントグラフト内挿術を行った2症例
書誌事項
- タイトル別名
-
- Zone 2 TEVAR with the Reconstruction of the Isolated Left Vertebral Artery
この論文をさがす
抄録
<p>胸部ステントグラフト内挿術(TEVAR)において左鎖骨下動脈(LSA)再建の可否は議論の多いところであるが,術後対麻痺予防対策として椎骨脳底動脈血流を維持するLSA再建の有用性が報告されている.左椎骨動脈(VA)が大動脈弓部より直接起始する左椎骨動脈単独起始(ILVA)を有するzone 2 TEVAR 2例を経験した.症例1は遠位弓部大動脈瘤,症例2は急性型大動脈解離に対して上行・部分弓部人工血管置換術後(腕頭,左総頸動脈再建)で,術後CTにて末梢側吻合部近傍にエントリーを認めた.VAは症例1:左優位,症例2:左右同径であったが,左VAのみ脳底動脈へ吻合されており,手術はzone 2 TEVARと左総頸–LSAバイパスを行い,ILVAをバイパス人工血管へ吻合した.TEVARに際しILVAの閉鎖が必要である場合,脳梗塞や脊髄虚血予防効果の観点から原則再建するべきと考える.</p>
収録刊行物
-
- 日本血管外科学会雑誌
-
日本血管外科学会雑誌 32 (5), 357-361, 2023-10-04
特定非営利活動法人 日本血管外科学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390016195130432768
-
- ISSN
- 1881767X
- 09186778
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可