もやもや病の側副血行路に生じた動脈瘤破裂に対する母血管閉塞術を施行し,視力障害をきたした1例

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タイトル別名
  • Visual Impairment Following Parent Artery Occlusion for a Ruptured Aneurysm on Collateral Vessels in Moyamoya Disease: A Case Report

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<p>症例は55歳,女性.頭痛と見当識障害の精査にて頭部magnetic resonance imaging(MRI)を施行し,硬膜下血腫およびもやもや病が疑われ当院紹介となった.脳血管造影(digital subtraction angiography:DSA)にてanterior ethmoidal arteryの側副血行路上に仮性動脈瘤を認め硬膜下血腫の出血源と判断し,母血管閉塞術を施行した.塞栓直後のDSAで動脈瘤消失とcentral retinal arteryおよびretinal choroidal brushの描出を確認するも,麻酔覚醒時には視力障害を認めた.もやもや病の側副血行路上の動脈瘤破裂に対する母血管塞栓術は,塞栓性合併症を生じる可能性があり,安易な選択は避けるべきであると考えられた.</p>

収録刊行物

  • 脳卒中の外科

    脳卒中の外科 51 (5), 442-447, 2023

    一般社団法人 日本脳卒中の外科学会

参考文献 (11)*注記

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