東北大学におけるカダバーサージカルトレーニング

書誌事項

タイトル別名
  • Cadaver Surgical Training at Tohoku University

抄録

<p>東北大学では厚生労働省の補助金事業の一環として2013年からカダバーサージカルトレーニング(CST)を行っており,昨年までに全国からのべ327人が参加した。当院におけるCSTの特徴は,一度の研修会で耳科,鼻科,頭頸部といった多領域の実習に参加できることと,音声・嚥下に対する研修会も行っていることがあげられる。研修会で実施した手術手技の理解度調査では,CST終了後に参加者の78%で理解度の上昇を認め,半年後においても参加者の83%で理解度が維持されており,CSTの利点である実臨床と同様の手技ができること,また実臨床では操作しない周囲解剖を理解できることがこの結果に寄与したと考えられる。医療安全に対する社会的な関心が高まっており,実臨床前のトレーニングがより重要となり,CSTの必要性はさらに高まることが予想される。</p>

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