水素火災リスク低減に対する二酸化炭素添加とメッシュ被覆の効果

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タイトル別名
  • Effect of Carbon Dioxide Addition and Mesh Coverage on Reduction of Hydrogen Fire Risk

抄録

<p>将来の脱炭素化社会の形成において水素は有力なクリーンエネルギーキャリアの一つであり,製造,貯蔵・輸送,電力への変換といったサプライチェーンの各フェーズにおける技術革新が世界中で加速している.しかし水素は,火炎を視認することが困難である,着火しやすい,燃焼速度が大きいという危険性があり,水素システムを社会インフラとして普及させるためには安全性の確保が極めて重要となる.本研究では,水素輸送パイプラインなどに生じた細い亀裂から水素が漏洩した際の防火安全対策として,水素ガスへの二酸化炭素添加と漏洩箇所へのメッシュ被覆を組みわせる方法を提案し,コンセプトの妥当性を実験検証した.亀裂を模擬した小型のスリットバーナーを用いて,様々なガス流量条件における火炎形状と消炎特性を解析し,水素火災リスクの低減に有効な手法であることを実証した.</p>

収録刊行物

  • 安全工学

    安全工学 62 (5), 309-316, 2023-10-15

    安全工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390016339425778048
  • DOI
    10.18943/safety.62.5_309
  • ISSN
    24240656
    05704480
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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