異なる速度の手遊び歌視聴時の視線計測

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タイトル別名
  • Eye movement measurement in watching the fingerplay songs at a different tempo The comparison study of children of typical development and with Autism Spectrum Disorder
  • ―定型発達児とASD児との比較―

抄録

自閉スペクトラム症(ASD)は、幼児期からの特異的な視線パターンが指摘されている。個別の早期療育はその後の生活適応に有用だとされていることから、療育等でよく用いられる手遊び歌を題材として、4-5歳児(診断なし、ASD診断あり)を対象に、手遊び歌ビデオ視聴時の視線を計測した。手遊び歌は2種類の速度(通常、ゆっくり)があり、歌に対して手遊びが一致する映像と、不一致な映像をディスプレイに同時提示した。結果、総注視時間に群間差があり、診断なし群でASD群よりも通常速度の映像を長く見ていた。一方、注視回数については、ゆっくりな速度の場合にASD群で診断なし群よりも多い結果であった。ASD児にとっては、ゆっくりな速度の方が手遊びの動きへ注目しやすかった可能性がある。視線計測のため映像への内容理解までは言及できないが、手遊び歌の速度の違いによる影響が群で異なることが示された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390016350001227392
  • DOI
    10.14875/cogpsy.2023.0_87
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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