書誌事項
- タイトル別名
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- A STUDY ON THE ECONOMIC IMPACT OF THE CONSTRUCTION DELAYS OF SHINKANSEN NETWORK DUE TO FISCAL CONSTRAINTS
抄録
<p> 近年,新幹線建設が当初計画から大きく遅延する傾向にあり,財政規律による事業費の削減はその一因である.新幹線建設の遅延は国民経済上の損失となり得るが,遅延の原因や,その経済財政的帰結について総合的分析を行った既往研究は存在しない.本研究では,新幹線建設遅延の実態を定量的に評価した上で,財政制約と新幹線建設遅延の関係に関する仮定を置き,現状の財政制約が国民経済と税収に及ぼす影響を分析した.その結果,現状の財政制約に基づく建設ペースでは2050年までの累計名目GDPが最大約266兆円,税収が最大約35兆円,それぞれ減少する等,財政制約により多額の経済・財政的損失が発生する可能性が示された.この損失の抑制のため,財政規律を見直し,十分な事業予算を投入し新幹線建設を早期化することが必要と考えられる.</p>
収録刊行物
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- 土木学会論文集
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土木学会論文集 79 (10), n/a-, 2023
公益社団法人 土木学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390016372308246528
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- ISSN
- 24366021
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可