二次出版:底屈制動を有する短下肢装具の継続使用による回復期脳卒中患者の歩行と筋活動の変化

  • 村山 稔
    船橋市立リハビリテーション病院 国際医療福祉大学大学院
  • 山本 澄子
    国際医療福祉大学大学院

書誌事項

タイトル別名
  • Gait and Muscle Activity Changes in Patients in the Recovery Phase of Stroke with Continuous Use of Ankle-Foot Orthosis with Plantarflexion Resistance
  • ニジ シュッパン:テイクツセイドウ オ ユウスル タンカシ ソウグ ノ ケイゾク シヨウ ニ ヨル カイフクキ ノウソッチュウ カンジャ ノ ホコウ ト キン カツドウ ノ ヘンカ

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抄録

<p>目的:先行研究では,短下肢装具の使用が前脛骨筋の廃用性萎縮を引き起こす可能性が示唆されている.この研究の目的は,底屈制動を有する短下肢装具を2カ月間使用して,回復期の脳卒中患者の歩行と筋活動の変化を調査することであった.</p><p>方法:対象者は,底屈制動を有する短下肢装具を処方された回復期の脳卒中患者19名であった.足関節と下腿部の傾斜角度,および10 mの歩行テスト中に前脛骨筋とヒラメ筋の筋活動を計測した.計測は3回行い,1回目が装具完成の2週間後,2回目が1カ月後,3回目が2カ月後であった.歩行パラメータの変化は,初回と1カ月後の計測の間,および1カ月後と2カ月後の計測の間で分析した.</p><p>結果:1カ月後と2カ月後の間では,荷重応答期における足関節の底屈角度と下腿部の前傾角度,および前脛骨筋の活動比率が有意に増加した.</p><p>結論:底屈制動を有する短下肢装具によって誘発される底屈運動は,荷重応答期における前脛骨筋の活動比率を増加させる可能性がある.</p>

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参考文献 (18)*注記

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