国勢調査基本単位区における建物当たり人口及び世帯数の平均の空間分布とその特徴

書誌事項

タイトル別名
  • Spatial distribution of average residential population and households per building in basic census unit
  • Comparison with residential population and households in a small area and grid cell
  • 千葉県における町丁目及び地域メッシュ単位における建物当たり人口及び世帯数との比較分析

抄録

<p>本稿では,基本単位区,町丁目,250mメッシュ単位(基本単位区等)において,建物当たり平均人口,建物当たり平均世帯数,そして平均世帯人員(各建物利用強度)を算出し,その空間的な分布の特徴を基本単位区等の集計単位の違いに着目して解明した.主な知見はつぎの二点である.第一に,千葉県北東部や南部では,建物当たり平均人口と世帯数は1未満となる基本単位区が連坦する一方,北西部を中心に人口集中地区(DID)とその周辺では,建物当たり平均人口と世帯数は1以上となる基本単位区が連坦する.第二に,基本単位区における各建物利用強度を町丁目や250mメッシュ単位で推定する際の差分の空間的分布をみると,千葉県北東部や南部では,差分は0近傍となる基本単位区が連坦する一方,北西部を中心にDIDとその周辺では,差分の絶対値は1以上となる基本単位区が連坦する.とくに,同一の町丁目において戸建住宅と高層住宅が立地する場合,戸建住宅で主に構成される基本単位区では,町丁目単位や250mメッシュ単位ですると10以上の過大推定となるおそれがある.逆に,中高層住宅で構成される基本単位区では,10以上の過小推定となるおそれがあることに留意すべきである.</p>

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 58 (3), 570-577, 2023-10-25

    公益社団法人 日本都市計画学会

参考文献 (9)*注記

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