医師の働き方改革に関連する訴訟事例

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抄録

<p>2024年4月以降からの医師の働き方改革にともなう労働時間の上限規制に備えるためには,その前提として,労働時間の正しい認定が必須である。また,労働時間の正しい認定は,労働時間の上限規制のほか,時間外手当の算定,労働災害とも関係する。労働災害と関係するのは,過重労働は精神疾患を招く恐れがあるためである。時間外手当の未払いがあると,訴訟で付加金の支払いまで義務付けられるおそれがある。労働時間の認定方法としては,タイムカード等があれば,そこに示された時刻が基本となり,これを他の記録で補正することになる。なお,役職者であっても,管理監督者といえなければ時間外手当を請求できる。医師における時間外労働の上限規制に滞りなく対応するためには,業務の効率化と業務配分の適正化を進める必要がある。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390016494575411328
  • DOI
    10.34584/ikaihou.66.0_162
  • ISSN
    24359270
    09121781
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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