セミ鳴音に基づく種識別プログラムの開発および絶滅危惧種の発生モニタリング ―イシガキニイニイ保全研究チーム―

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書誌事項

タイトル別名
  • Development of a species identification program based on cicada’s calling songs and monitoring the occurrence of endangered cicada species ―<i>Platypleura albivannata</i> Conservation Research Team―

抄録

<p>日本産ニイニイゼミ属Platypleuraに含まれる5種のうち,石垣島にはヤエヤマニイニイP. yayeyamana(以下“ヤエヤマ”)とイシガキニイニイP. albivannata(以下“イシガキ”)が生息している.イシガキは2002年に国内希少動植物種に指定されており,最も絶滅が危惧されている昆虫の一種である.ヤエヤマとイシガキの生息地は重複しており,イシガキが生息する地域での発生個体数の推定や,新たな生息地の探索を実施するための手法の開発が急務となっている.そこで本研究では,種の識別を簡便化するために,携帯端末にてセミ音声を採録し,音声録音と種判別を自動的におこなうアプリケーションの開発を目的として,これまでに録音されたニイニイゼミ音声データをもとに種の特徴を抽出し,種の判定をおこなえるアプリケーションを開発した.コロナ禍もあり,当初予定していたモニタリング調査を十分実施することができなかったが,アプリを改良し,保全現場で利用する準備を整えることができた.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390016494575563136
  • DOI
    10.32215/pronatura.32.0_13
  • ISSN
    21897727
    24320943
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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