海洋島大東諸島の固有種とそれを支えるビロウ林の現状と保全に関する研究 ―大東諸島生物相研究グループ―

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書誌事項

タイトル別名
  • Research on the status and conservation of endemic species and Chinese fan palm forests that support them in the Daito Islands ―Biodiversity of Daito Islands Research Group―

抄録

<p>琉球諸島の大東諸島において,外来種(タイワンカブトムシ,アシナガキアリ)による在来種に対する影響と在来固有種(ダイトウオオコウモリ,ヒサマツサイカブト)の生息状況を調査した.駆除事業によってタイワンカブトムシによるビロウの食害は抑えられている状況にある.枯死したビロウの特徴としては,植栽木,孤立木であることが挙げられ,一方で幕林内のビロウは食害も枯死も少ない.この点は,今後のビロウ林の再生にあたって配慮すべきであると考える.アシナガキアリは南北大東島全域に分布している.今回の調査からは対象とした鳥類への影響は検出できなかったが,南大東島では甲殻類に対する影響が報告されており,北大東島でも在来アリ類への影響の可能性が示唆された.引き続き調査が必要である.固有亜種のダイトウオオコウモリの個体群は安定していると考えられた.一方,固有種のヒサマツサイカブトは11年間確認されず,絶滅が危惧される.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390016494575575808
  • DOI
    10.32215/pronatura.32.0_67
  • ISSN
    21897727
    24320943
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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