長時間アンサンブル降雨予測を用いた多目的ダムの後期放流操作に関する研究

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タイトル別名
  • STUDY ON POST-FLOOD REREASE OF MULTI-PURPOSE DAMS USING LONG TERM ENSEMBLE RAINFALL PREDICTION

抄録

<p>カーボンニュートラルに向け,国産の再生可能エネルギーである水力発電が改めて注目されている.多目的ダムでは,洪水調節後に洪水貯留準備水位まで貯留量低下させる後期放流が行われており,安全な洪水管理を維持した上で水力発電量を増大させることが可能であるが,事前放流操作と比べて先行研究は限定されている.本研究では,洪水調節操作とそれに続く時間帯において,長時間アンサンブル降雨予測を使用し,治水面の安全性を確保しながら発電量を増加させる後期放流操作について検討を行った.大規模洪水による洪水調節後に続く降雨特性を考慮した上で,1週間を貯留量低下の目標とし,できるだけ無効放流量を小さくするダム放流量を24時間更新で選択する方法を検討し,アンサンブルの幅に応じて,51個のアンサンブルメンバーの活用方法を工夫することが有効との結論を得た.今後,さらなる発電量の増加を見込むためには,洪水貯留準備水位到達までの目標期間をさらに長くすることや,後期放流と事前放流を関連付けた一連のダム操作を検討すること,流域の縦列ダム群全体での検討などが必要である.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390016494575720704
  • DOI
    10.11532/river.29.0_473
  • ISSN
    24366714
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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